スポンサード リンクスポンサード リンク

デングウイルスの感染経路を知る(ヤブ蚊による感染拡大の現状)

デング熱の感染源

デング熱は、デングウィルスを媒介するやぶ蚊(ネッタイシマカやヒトスジシマカなど)に刺されると、蚊の唾液とともにウイルスが体内に入りこむことにより感染します。

デング熱患者が発生しているのは、東南アジアを中心とする熱帯・亜熱帯で、全世界で年間1億人が発症しているといわれています。
ネッタイシマカは日本国内には生息していませんが、ヒトスジシマカは「ヤブ蚊」とも呼ばれ、北海道と青森県を除く日本全国に分布しています。
 
日本では、第二次世界大戦中に約20万人がデング熱に感染しましたが、それ以降2014年の発生まで、海外を訪れていた日本人が帰国後に発症した例を除けば、戦後の国内感染例は確認されていませんでした。

デング熱の国内感染経路

今回の国内感染の経路は、海外からの入国者または帰国者がデングウィルスに感染し、自覚症状のないまま入国した後に蚊に刺され、その蚊が他の人間を刺すことによって広まったのではないかと考えられています。

蚊が生息するのは標高1000メートル以下の場所であり、特にネッタイシマカは人が生活している近くに住み着いています。
これらの蚊は、飛びながら吸血相手を探すのではなく、待ち伏せ型で、草むらなどに潜み、近づいてきた人間や動物を刺します。
ちなみに、蚊に刺される時間帯は、ほとんどが日中であるとされています。

デングウイルスに感染した人間や動物の血を吸った蚊は「感染蚊」となり、次の獲物へとウイルスを運びます。
ウイルスに感染しても、症状が現れるのは2割程度になります。
通常、人から人へ感染することはありませんが、輸血、血液製剤、臓器移植、母子感染などの例外はあります。
スポンサード リンク