デング熱の予防接種
現在、デング熱には、認可を受けているワクチンがありません。世界初のデング熱ワクチンがフランスで臨床段階に入っており、2015年に実用化される予定ですが、現状におけるデング熱予防策は、蚊に刺されないよう注意して生活することのみと考えていいでしょう。
蚊に刺されないために
蚊に刺されないようにするためには、蚊が好んで生息する場所を減らすことも重要です。例えば、蚊の産卵場所となる水の入った容器を置かない、エアコンの室外機や鉢植えなどもこまめに掃除し、場合によっては消毒薬なども使用するといった水回り対策に加え、蚊が生息していそうな草むらへの殺虫剤散布などの対策を地域ぐるみで講じることが必要となります。
また、皮膚を露出しない服装を心がける、蚊帳や虫除けスプレーを活用する、蚊取り線香や蚊取りマットを置くなど、個人での対策も励行するようにしましょう。
蚊はハッカ系の匂いを嫌がる性質を持っているため、ハッカ油を使ったスプレーを自作していつも携帯しておくという方法もあります。
ハッカ油スプレーは、精製水とハッカ油を混ぜるだけで簡単に作れます。
蚊は、二酸化炭素、匂い、体温に寄ってくるので、汗をかきやすい人、体温が高い人などは、特に蚊対策に力を入れたいものです。
海外では、蚊の幼虫であるボウフラを駆除する錠剤やボウフラを食べる魚類を、側溝や水溜りに投入している地域や自治体もあります。
東京都のデング熱対策
2014年9月9日には、東京都の舛添知事が蚊を媒介した感染症への対策会議を設置する考えを発表しており、今後ますます国と連携したデング熱対応策がまとめられる予定です。今後もデング熱の感染拡大が続けば、こうしたのデング熱予防対策は、全国の自治体でも確実に実施されていくことでしょう。